学生時代から映画や演劇、ダンスなどに常に関わる生活を送ってきたことから、「この会社で自分の知らないエンターテインメントに出会い、それを何らかの形で応援したい」と入社。東急レクリエーションが運営する店舗での商品選定や仕入れを担当した後、初のキャラクターカフェの立ち上げに携わり、現在も同店舗の運営管理にあたっている。休日の楽しみは友人とライブに行ったり、カフェをめぐったり、旅行をしたりすること。
私は「流行りもののテーマパーク」をコンセプトとしたエキナカのバラエティショップ「ranKing ranQueen(ランキンランキン)」や、各地の映画館で販売するグッズなどの商品選定と仕入れに携わった後、2019年4月に現部署に配属となり、当社初のキャラクターカフェである「ひつじのショーンビレッジ ショップ&カフェ」のオープンに向けた店づくりのチームに加わりました。
以来、他の3人のメンバーとともにオリジナルカフェメニューやオリジナルグッズを企画・検討し、その一つひとつについて日本で『ひつじのショーン』の版権を持っている会社やイギリス本国の作品の生みの親、アードマン・アニメーションズと協議を重ねながら具体化していきました。同年11月のオープン後も引き続きメイン担当として店舗の運営管理に携わり、定期的に現場の様子を見つつ、本社で新商品の仕入れや新たな商品企画などを行っています。
当社初のキャラクターカフェということで当初はとにかく手探り状態、「絶対に作品の世界観を壊してはいけない」という制約を意識しながら企画を立てました。同時に、これまで仕入れに携わるなかで「日本ではこういうものがウケる」ということは意識していたので、そのあたりの意図や狙いもしっかりとイギリス本国に伝え、先方の反応を見ながら商品づくりと店づくりを進めました。
グッズメーカーへの発注や仕入れと、その進行管理にも前部署までの経験を活かすことができたのですが、商品が思い通りの仕上がりにならず、スケジュールが遅れた時にはとても焦りました。店舗オープンまで日が迫ってはいたものの、オリジナルグッズはいわばキャラクターカフェの顔、妥協はできませんでした。キャラクターファンにも喜んでもらえる商品になるよう 試行錯誤を重ね、再度メーカーにイメージを伝えて『ひつじのショーン』の世界観に合うオリジナルグッズを完成させました。無事オープンを迎えられた時の感動はひとしおでしたね。
店舗オープンから約1年、やはり一番うれしいのはご来店されたお客様の喜ぶ顔を見られる瞬間ですが、それと同じくらい、現場のスタッフが店舗に愛着を持って働いてくれていることを実感できた時には、この仕事に関われて良かったと心から思います。そのためにも、「お客様にいかに喜んでもらうか」「どうすればスタッフが楽しく働けるか」、この2点を意識しながら運営・管理にあたり、週1~2回店舗に足を運んで新しい企画などについてスタッフと打ち合わせたり、課題や意見を聞いたりと、特にスタッフとのコミュニケーションは大事にしています。
常に心がけているのは、キャラクターの魅力を前面に押し出しつつも、料理のおいしさや居心地の良さなど、カフェとしての魅力で選んでもらえるような店づくりです。そのためにさまざまな工夫を凝らしており、それがSNSで話題になった時などには 大きなやりがいを感じます。
直近の目標は、何より「ひつじのショーンビレッジ ショップ&カフェ」を、何度でも行きたくなるような長く愛される店舗として定着させることです。
また、今回の店づくりと運営の経験を活かして、いずれは企画段階から新しい店舗の開発に携わってみたいですね。特にコロナ禍でそれまでの生活が一変してしまった経験から、多くの人があらためてエンターテインメントやレクリエーションの重要性を実感したと思います。そうしたなか当社にできるのは、少しでも多くの人に楽しんでもらえるような店舗をつくることだと感じています。数多く自社コンテンツを展開する当社では、さまざまなジャンルとのコラボなど、これまでにない発想の店舗を生み出せる可能性がまだまだあると思います。社歴に関わらず新しい事業に携わることができる環境があるので、これからも積極的に挑戦していきたいですね。
※所属は取材当時のものです。